ほっきょ荘・奥村崇宏さん

永平寺のことについて、
“禅の里”の里人が紹介します。

永平寺は1244年、道元禅師によって開創された『日本曹洞宗』の第一道場で、出家参禅の道場です。道元禅師は盛んに修行僧を指導されるとともに、修行僧が守るべき規則となる清規(しんぎ)を定められました。現在も当時のまま、約200人の修行僧がその修行生活に励んでいます。全国1万5千余の末寺の大本山である永平寺には、参拝に訪れる数多くの信者のための施設が整っています。

おすすめみどころ

永平寺といったら 七堂伽藍(しちどうがらん)

70余棟の諸堂の中で中心となる禅宗建築七つの堂宇(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司)を七堂伽藍と呼びます。この配置は坐禅姿を模しているとも言われているんです。ちなみに僧堂・浴室・東司(トイレ)は三黙道場と言って、私語禁止なんですよ。

参道目の前でおもてなしする・山口悦男さん

宝物がいっぱい 瑠璃聖宝閣(るりしょうぼうかく)

永平寺の宝物殿です。道元禅師直筆の国宝「普勘坐禅儀」をはじめ、重要文化財や書・絵画・書籍・器物など永平寺に伝わる宝物数千点、古文書など貴重な収蔵品が展示されています。その内容はもちろんですが、自由に閲覧できるようになっているのが凄い!

門前町の骨董コレクター・山川駒一さん

いつもピカピカの回廊

日々の生活すべてが修行であるとの教えによって毎日磨かれているので、寺内にある無数の階段や廊下はいつ訪れてもピカピカです。日々の掃除は「動の坐禅」とも呼ばれているそうです。

紅葉の永平寺が大好き・島田さん

見逃さないで 見事な彫刻

境内の諸堂には木を彫った見事な彫刻が点在しています。足元だけでなく、隅々まで目をやってみましょう。これらを作り上げた宮大工たちは、参道から下りて左に広がる通称「大工村」に集まっていて、そこには今もその血を引く木工職人や彫刻師が住んでいるんですよ。

大工村の彫刻師・中屋さん

料理上手になる!? 巨大な擂粉木(すりこぎ)

「大庫院(台所)」前に、長さ4m・胴回り1mもの巨大なすりこぎが掲げてあります。「食事作法そのものが仏行」という教えが現れているのではないでしょうか。3回なでると女性は料理が、男性はご機嫌取りが上手くなるといわれているんですよ。硬貨は挟まないでくださいね。

里一番のしゃべりばち・清水明子さん

全部見つけられる? 傘松閣(さんしょうかく)の絵天井

傘松閣の天井には、一面に230枚の絵が埋め込まれているんだよ。鯉2枚・唐獅子2枚・リス1枚の5枚を見つけると願いが叶うと言われているんだ。僕は全部探してたくさんの人が禅の里でとんぼ玉に触れてくれるようお祈りしました。どこにあるかぜひ探してみてね!

『四季の森文化館』でとんぼ玉作り体験
やってます・浅野良治さん

夫婦円満に 寄り添う夫婦杉

かつての参道である川沿いの道を上がると、「龍門」の碑に続いて立派な杉が立っています。そのなかにある根元がひとつになった二本の杉が通称「夫婦杉」です。その一心同体の姿を眺めるたび、夫婦の仲を再確認するんですよ。

いつでも夫婦仲良し・大関幸子さん

実際の修行に触れる 朝課

日中に参拝すると、いかにもな修行風景を見かけることはあまりないと思います。でも実はそれを目にする方法があるんです。それは朝課と呼ばれる朝の修行に参加すること。泊まり込む参禅修行のほか、早朝5時頃に訪れても参加できるので、ぜひ本物の永平寺を感じてください。

禅の里で宿を営む・井上隆二さん

裏話まで教えてもらえる? 諸堂案内

境内は順路に従って自由に参拝してまわることができますが、雲水さんに案内をしてもらうこともできます。「諸堂案内」をお願いすれば、各所の詳しい説明だけでなく、永平寺に伝わる七不思議なども教えて貰えるかもしれませんよ。ご希望なら事前連絡してください。

ボランティアガイドを支える・中村佳代子さん

長い歴史を物語る 寂光苑(じゃっこうえん)

永平寺から小川に沿って登っていくと、自由に撞ける寂照の鐘や、道元禅師の幼い頃をかたどった稚髪像などが立つ「寂光苑」があります。そこからさらに奥に進むと、ひときわ荘厳な雰囲気の場所に出ます。ここに立ち並んでいるのは道元禅師と歴代禅師のお墓なんですよ。

明治の逓信省時代から郵便局をしている・渡辺真理さん